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2020/08/28 UT の木星画像




事前に撮像環境の準備を整えても、撮像開始時の当地の20時台は、いつもなかなか気流が安定しません。今回も1セット目はシーイングの変動が激しく、2セット目の21時台になってやっと落ち着いてきました。
今回の木星面は、大赤斑(GRS)の後方の領域になります。取得した画像についてコメントします。
 
・今回のSSTB(南南温帯縞)には、高気圧性の小白斑AWOが3個確認出来る。(左側から「A1」、「A2」、「A3」、と呼ばれている) 
・永続白斑BAの後方にSTB(南温帯縞)に断片あり、その後方のSSTBの下方のSTZ(南温帯)からSTBs(南温帯の南組織)の領域に白斑を先頭にしたstreak状(筋状)の暗い組織が長く伸びている。
・大赤斑(GRS)の後方のSEB(南赤道縞)の攪乱領域である「Post-GRS disturbance」の様子は、今回の画像では判りにくい。SEBの中央組織は、かなり途切れ途切れの状態で活動に衰えが見られる旨を8月19日の報告の際コメントしたが、今回の画像でもその様子が明瞭である。 上部の南組織はこの領域も活発で、3セット目のカラー画像の右端側に赤黒いバージ(はしけ/艀/barge)が確認出来る。
・EZ(赤道帯)の領域には、いつも複数のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)が見られるが、今回はその太さは細いが長くアーチ状に弧を描いているものが複数見られ活動が活発の様である。
・2セット目のカラ−画像を見るとNEB(北赤道縞)の中央より後方の領域が濃くなり縞模様らしくなっている。またリフト(rift:斜めの裂け目)や輝度の高い小白斑も複数確認出来る。
・NEB(北赤道縞)の北縁付近のNTrZ(北熱帯)に発生したNTBs jetstream outbreak(攪乱現象の一つ)」は、木星面最速のジェット気流に乗って前進し、GRSの後方まで迫ってきた旨を8月25日に報告した。今回の1セットめのカラー画像は、シーイングが良くなく、しかも木星の左端部に隠れかけているので明確でないが、先頭の白斑はGRSを追い越したような感じである。後部の青黒い暗部も2個確認出来る。
・2セット目の近紫外線画像からNTB(北温帯縞)の領域に存在している黒点は、木星の模様ではなく衛星カリストの影である。
画像をクリック、再クリックするとより大きな画像になります。 (2020/09/04)

2020/08/28 UT の木星画像・・・・・・・・・・撮影/菅野清一 氏 (山形県上山市)




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