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2021/06/17 UT の木星画像




シーイングが良くない上に、雲に邪魔され「カラ−画像」と「近赤外画像」のみの取得となってしまいました。
今回の木星面は、GRS(大赤斑)が見える領域で、前回報告(6月9日の画像)のおおよそ対角の経度の位置になります。
GRSは何と言っても木星面の主役ですので、これを見る事が出来ると私は何故か得をした気分になります。

・GRSの斜め上のSSTB(南南温帯縞)には、高気圧性の小白斑AWO「A8」が確認出来る。(1セットのカラ−画像では判り難いが近赤外画像では明確である) 今回は雲の影響で取得出来なかったがメタンバンド画像では明るい白斑として確認出来、木星面の高層に位置しているものである。
・SSTBの下方には、STB(南温帯縞)が赤茶色の細い縞模様として、GRSの上方まで確認出来る。
・前回の報告でコメントしたSTBの下方の、STrB(南温帯紐)と呼ばれる細いバンドが、GRS(大赤斑)の後部で準循環気流が形成されたことにより出現し、GRSの前方に発達している様子が今回の画像から明確に判る。このSTrBは成長した結果、木星をほぼ1周してGRSの後方まで迫っている。
・GRSの下方のSEB(南赤道縞)の南組織(上部)の気流の流れが途切れている様な感じに見えるがシーイングの影響で良く判らない。(途切れているとすれば、準循環気流への供給に影響することになってくるが?) GRSの後方の攪乱領域である「Post-GRS disturbance」は、その活動が非常に弱く、近年では見たことが無いほどである。GRSの直後に明るい小白斑が確認出来、この経度では珍しく中央組織も確認出来る。GRS後方の南組織には、昨シーズンと同様に暗班が連なっている。
・この経度領域のEZ(赤道帯)の上部の南組織には、着色が無くなり、従来の明るいゾーン状態に戻った。下部の北組織は、黄色を帯びた薄茶色に着色状態のままで昨シーズンより色合いが増している感じである。またこの領域の活動は非常弱く、フェストーン(青黒いヒゲ状の模様)の活動も非常に少ない。
・NEB(北赤道縞)は、前回報告した領域と同様に活動が非常弱く静的な状態である。南組織(上方側)は木星面で最も濃い赤茶色の縞模様であるが、北組織側(下方側)は淡化している。この領域でも北組織側に赤茶色のバージ(Barge:先が尖ったはしけの様な暗班)が散見される。また北端側に白斑状の明部も複数確認出来る。
・昨シーズン発生したNTBs jetstream outbreak(攪乱現象の一種)によって復活したNTB(北温帯縞)は、この領域でも本来の縞模様らしくなった。オレンジ系の南組織と灰色系の北組織で構成されている。
・NNTB(北北温帯縞)は、GRSの下方に部分的に確認出来る。この領域の北極地方にも、複数の渦巻き状の模様と思われるものが近赤外画像から確認出来る。

画像はフルサイズです。  (2021/06/19)

2021/06/17 UT の木星画像・・・・・・・・・・撮影/菅野清一 氏 (山形県上山市)




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