HOME← 2021/09/19 UT の木星画像


2021/09/19 UT の木星画像




 当地は、天候とシーイングに恵まれず、今月になり初めての報告になります。
いつもの様に、4種(カラー/近赤外/近紫外/メタンバンド)の撮像を2セット分してみましたが、シーイングの変動が激しく、なんとか記録として残せそうなのが
1セット目はカラ−画像のみ、2セット目は近赤外画像のみで撮像時間が離れた1組の報告になってしまいました。

今回の木星面は、GRS(大赤斑)や永続白斑BAなどの木星面の目立った模様がない領域で少し寂しい感じになります。
気が付いた点を以下にコメントします。

・画像の上部のSSTB(南南温帯縞)に確認出来る白斑は、高気圧性の小白斑AWOでカラ−画像では「A7」と呼ばれるもので、近赤外画像で確認出来るものは「A8」と呼ばれるものである。

・SSTBの下方にはSTB(南温帯縞)があり、AWO「A7」の下方付近までは帯状で太いがそれより後方は細い紐状になっている。
・先月までは、STBの下方にSTrB(南温帯紐)と呼ばれる細いバンドが走っていたが、準循環気流の供給がなくなった為淡化が進み現在は確認できなくなった。
・SEB(南赤道縞)は、上部の南組織は濃く、赤茶色の紐状の模様やリング状暗斑も確認出来るが、下側の北組織が淡化しており、途切れ途切れの紐状である。
・SEBの下方のEZ(赤道帯)の上部の南組織は着色が無く、下部の北組織は、黄色を帯びた薄茶色でその着色状態に変化は見られない。またこの領域の活動は非常弱く、複数のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)は認出来るものの活発ではない。
・NEB(北赤道縞)は、相変わらず活動が非常弱く静的な状態である。南組織(上方側)は木星面で最も濃い赤茶色の縞模様であるがその太さはより細くなり、北組織側(下方側)はより淡化が進み縞模様としての面影は認められない。またこの領域の北組織側に赤茶色のバージ(Barge:先が尖ったはしけの様な暗班)が散見される。
・NEBの下方のNTB(北温帯縞)は、南組織、北組織共に淡化が進んでいる。
・NNTB(北北温帯縞)は、断片的確認出来る。この領域の体系U225度付近に黒い縁取りのある小赤斑(NN-LRS1と呼ばれている)が確認出来る。カラ−画像では周辺も暗いので判りずらいが近赤外画像では明瞭である。

画像はフルサイズです。  (2021/09/22)

2021/09/19 UT の木星画像・・・・・・・・・・撮影/菅野清一 氏 (山形県上山市)




HOME
← 2021/09/19 UT の木星画像


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ Copyright (C) 2017 Seiyukai. All Rights Reserved. ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

星空同人・星遊会