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2021/10/10 UT の木星画像b




 天候とシーイングに恵まれず、10月に入ってから初めての報告になります。
今回もシーイングの変動が激しく、予定どうりの撮像は出来ませんでした。3セット目の後は極端にシーイングが悪化し撮像を断念しました。また、1セット目の途中で電動フォ−カサ−の動作異常が発生し、このセットの「近紫外線画像」と「メタンバンド画像」が取得出来ませんでした。
3週間ぶりに見る木星は、その大きさが小さくなったと感じました。今回の木星面は、GRS(大赤斑)とその後方の領域になります。今回のベストショットは、3セット目の「カラー画像」と「近赤外画像」です。今回の木星面で気が付いた点を以下にコメントします。

・8月下旬まで永続白斑BAの前方に確認出来た、SSTB(南南温帯縞)に存在している高気圧性の小白斑AWOの群れが前進して、BAからかなり離れた。(永続白斑BAやAWOは高層に位置するためメタンバンド画像では明るく斑点として確認できる)

・GRSの後方から小暗斑状に連なったのSTB(南温帯縞)が、GRSの上部まで伸びてきている。

・GRS前方とGRSの下から立ち上がるSEB南組織の色が赤茶色で目立つ。GRSの後方のSEBの南縁の広い範囲に暗斑群が連なっており、この領域の活動の活発な様子が判る。これに対してSEB中央組織は明化しており、目立つ模様は皆無状態である。

・この経度領域のEZ(赤道帯)の南組織と北組織の境目付近に、輝点と暗点が確認出来るが、これは衛星イオの本体と影である。複数の画像を合成しているため、その形状が楕円形になっているものもある。EZ下部の北組織は、黄色を帯びた薄茶色に着色状態のままで大きな変化は見られない。またこの領域に複数のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)が確認出来るものの例年の様な活発さはまだ見られない。


・NEB(北赤道縞)は、活動が非常弱く静的な状態が続いている。南組織(上方側)は木星面で最も濃い赤茶色の縞模様であるが、北組織側(下方側)は淡化しており、その淡化状態は更に進行している。この領域の北組織側に赤茶色のバージ(Barge:先が尖ったはしけの様な暗班)が散見されるが、北縁の淡化の進行に伴い、北縁から露出し始めている。またバージ自体の淡化も進んている。

画像をクリック、再クリックするとフルサイズ画像になります。  (2021/10/15)

2021/10/10 UT の木星画像b・・・・・・・・・・撮影/菅野清一 氏 (山形県上山市)




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