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2021/10/14 UT の木星画像b




 今回もシーイングに恵まれず、更には2セット目のカラー画像の撮像中から雲が多発し、2セット目はカラ−画像のみになってしまいました。雲が切れてから3セット目の撮像を行いましたが、シ−イングが更に悪化し始めたので4セット目は諦めました。
今回の木星面は、GRS(大赤斑)の前方とその直後の領域で10月10日の報告画像の前方をカバ−するような領域になります。今回はベストショットと言えるものがありませんが、2セット目の「カラー画像」と1、3セット目「近赤外画像」は他よりは良さそうです。
今回の木星面はで気が付いた点を以下にコメントします。

・SSTB(南南温帯縞)に存在している高気圧性の小白斑AWOの「A1」、「A2」、「A3」が確認出来、「A1」がGRS(大赤斑)の真上までが前進してきた。(GRSやAWOは高層に位置するためメタンバンド画像では明るく斑点として確認できる。AWOはGRSより暗いので、その高度はGRSより低いと思われる)

・GRSの前方のSTBs(南温帯縞の南組織、STBtailとも呼ばれている)は、途中から上方に曲がりSSTBn(南南温帯縞の北組織)に結合している様に見える。GRS後方のSTBn(南温帯縞の北組織)は、小暗斑状に連なりGRSの上部まで伸びてきている。

・GRSは、2013年からSEBと同時に濃化すると言う過去にない状態が続き、今期も赤味を維持している。3セット目の近赤外画像のGRSの内部に渦の様な模様が確認出来る。

・GRS前方のSEBs(南赤道縞の南組織)は、途中の一部で色が薄くなり途切れた様な感じの箇所がある。10月10日の画像では、GRSの後方のSEBの南縁の広い範囲に暗斑群が連なっており、この領域の活動の活発な様子を報告したが、あまりにも活動状態が異なっている。又、10月10日の画像でGRSの後方のSEB中央組織は明化しており、目立つ模様は皆無状態である旨を報告したが、GRSの前方のSEB中央組織は途切れ途切れではあるがその存在が確認出来る。

・この経度領域のEZ(赤道帯)は、10月10日の画像と差は認められない。EZ上部の南組織は明るく、内部に青黒い細かい筋状のものが多数確認出来、EZ下部の北組織は、黄色を帯びた薄茶色に着色状態のままで大きな変化は見られず、この領域に複数のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)が確認出来るものの例年の様な活発さは見られない。

・NEB(北赤道縞)も、10月10日の画像と差は認められず活動が非常弱く静的な状態が続いている。南組織(上方側)は木星面で最も濃い赤茶色の縞模様であるが、北組織側(下方側)は淡化しており、その淡化状態は更に進行している。この領域の北組織側に赤茶色のバージ(Barge:先が尖ったはしけの様な暗班)が散見されるが、北縁の淡化の進行に伴い、北縁から露出し始めている。またバージ自体の淡化も進んている。またこの縞模様の北縁には複数の白斑が存在しているが縞模様の淡化に伴ってその存在が判りにくくなっているが、近紫外画像では明るいな凹を形成するので確認出来る。

・NTB(北温帯縞)は淡化が進行中で、その下方のNNTB(北北温帯縞)は再形成途上ではあるが、NTBより濃く目立つ存在になりつつある。
画像をクリック、再クリックするとフルサイズ画像になります。  (2021/10/21)

2021/10/14 UT の木星画像b・・・・・・・・・・撮影/菅野清一 氏 (山形県上山市)




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