土星の撮像後、木星の撮像も実施しましたがシーイングの方は改善せず、今回は鮮明度が不足している「カラー画像」1枚のみの報告になります。
今回の木星面は、GRS(大赤斑)とその後方領域になります。気が付いた点を以下にコメントします。
・SSTBの領域には、高気圧性の小白斑が3個確認出来、左側から「A2」、「A3」、「A4」と呼ばれている。
・SSTBの下方には、STBの南組織が「A3」付近までその存在が確認出来る。その下方のSTBの北組織は暗斑がまばらに点在している状態になっている。
・GRSの周りを、SEBの南組織とGRSの上部から後方に流れる「準循環流」で構成されているので、GRSの周りを色の濃い気流で隈取った状態になっている。GRSの赤味も目立っている。
・GRSの後方のSEBの攪乱領域である「Post-GRS disturbance」は、活動が活発化しているようで複数の明るい白斑が確認出来る。
・EZ領域には複数のフェスト−ン(青黒いヒゲ状の模様)が複数確認出来る。
・NEBは、拡幅化の傾向を感じる。
・NTBは、南組織のみで非常に淡い。