2022/09/10 UT の木星画像

　９月に入って２回目の報告になりますが、今回もシーイングがあまり良くなく（なぜか近赤外線画像の撮像の僅かの間だけ少し落ち着いた時がありました）、更にメタンバンド画像の撮像あたりから雲の発生が増加し、２セット目のカラ－画像の撮像開始した途端、全天が雲に覆われ二度と晴れ間は現れませんでした。
　そんな訳で今回は１セットのみの報告になります。今回の木星面は前回(９月５日)の報告とほぼ同じ経度（体系Ⅱ）で、各緯度の気流の速度の違いによって模様の位置が少し変化した事が判る程度の違いしかありません。
　但し体系Ⅱより明らかに気流速度が速い(体系Ⅰ)赤道帯付近(EZ領域など)は、他の領域より前進しており、前回コメントしたNEB南組織の上のフェスト―ン(青黒いヒゲ状の模様)の根本にある非常に色が濃い青黒い模様が明らかに前進している事が判ります。
　また、メタンバンド画像からNNTBの下方にメタンブライトな白斑(高層に位置する白斑)が2個ある事が判ります。向かって左側は「NN-WS6」と呼ばれ昨シーズンから存在しているものです。