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2022/11/11 UT の木星画像




 好シーイングを期待して撮像を試みましたが、気流の変動が激しく期待した様にはなりませんでした。3セット分の撮像を実施しましたが、半分の撮像画像をボツにする結果になり、報告できる画像は少なくなってしまいました。今回の木星面は、GRS(大赤斑)とその前方領域になります。今回のベストショットは、2セット目のカラ−画像と2セット目、3セット目の近赤外線画像です。
以下に気が付いた点を以下にコメントします。

・1セット目の「カラ−画像」のSTB領域の上の左端側に「永続白斑BA」が確認出来る。

・1セット目の「カラ−画像」から、STBの南組織と「準循環流STrB」で非常に太いSTBを形成している様な感じに見える。

・3セット目の「近赤外線画像」から、「準循環流STrB」が「GRS」のすぐ後方まで前進しているのを確認出来る。また「GRS」の後方の「準循環流STrB」を形成している鈎状の暗柱(hook)の存在が明確でなくなっている。

・2セット目の「カラ−画像」と「近赤外線画像」からSEBの南組織と中央組織の間が非常に明るいが、「メタンバント画像」では南組織側と北組織側との明るさに殆んど差は見られず雲の高度の差では無い様である。

・EZ領域のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)の活動が活発である。

・NEBの今回確認出来る領域で、「GRS」の前方は通常の太さまで回復している。

・2セット目の各画像のNEBの体系U320度付近の北端(下方)側に長命な白斑である「WSZ」が確認出来る。(カラ−画像と近赤外線画像が判り易い。メタンバント画像ではその箇所がやや明るく見える)

・NNTB領域に小暗斑群が連なっているのを確認出来る。

画像をクリック、再クリックするとフルサイズ画像になります。ブラウザの戻るボタンで戻れます。  (2022/11/18)

2022/11/11 UT の木星画像・・・・・・・・・・撮影/菅野清一 氏 (山形県上山市)




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