HOME← 2023/07/25 UT の木星画像


2023/07/25 UT の木星画像




 梅雨明け後の晴天に誘われて今期の木星の撮像を開始しました。久しぶりの撮像の為、戸惑う事項が多く時間を浪費してしまい撮像時間が少なくなってしまいました。そのため2セット目は、カラー画像のみの報告となります
昨シーズンよりも木星の高度が高くなり、そのため望遠鏡の接眼部の位置も高くなり撮像カメラ(カラーとモノクロ)の交換も苦労しています。

以下に今回の画像についてコメント致します。

・1セット目の「カラー画像」のSSTBの領域に見える小白斑(AWO)は、向かって左側から「A3」、「A4」、「A5」と呼ばれている。「A3」は暗い縁取りがあり確認しやすいが、「A4」と「A5」は縁取りがないため明部の様な感じになっている。また、「A4」と「A5」の間の縞模様も明るいので「近赤外線画像」ではその存在が判り難い。しかし、「近紫外画像」や「メタンバンド画像」ではその存在が明瞭である。

・STBは昨シーズンからベルトらしさが復活し、その左端側に「永続白斑BA」が確認出来る。暗い縁取りはあるが明るさがないくすんだ感じである。STB自体は右側に進むにつれて上部(南組織)が濃く、下部(北組織)は淡い(2セット目のカラー画像が判り易い)

・SEBは活動が活発に感じる。中央組織の濃い領域は右側に進むにつれて上部(南組織)に寄っている。

・EZ領域は、昨シーズンまでの着色現象から通常に近い状態に戻ったようである。この領域に大きなフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)は確認出来ない。但し、2セット目の「カラー画像」の中央よりやや右側に通常のフェストーンの流れと反対側にフックの様に曲がった青黒いヒゲ状の模様が確認出来る。

・昨シーズンから拡幅化が進んだNEBは、太く濃い縞模様として確認出来、下側(北縁)に複数の明るい白斑が確認出来る。

・NTBはほとんど確認出来ない。今期中に攪乱現象(NTBs jetstream outbreak)が発生するだろうか?

画像をクリック、再クリックするとフルサイズ画像になります。ブラウザの戻るボタンで戻れます。  (2023/07/31)

2023/07/25 UT の木星画像・・・・・・・・・・撮影/菅野清一 氏 (山形県上山市)




HOME
← 2023/07/25 UT の木星画像


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ Copyright (C) 2017 Seiyukai. All Rights Reserved. ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

星空同人・星遊会