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2023/07/29 UT の木星画像




 今回の木星面は前回報告(7月27日)の領域を含むGRS(大赤斑)の前後の領域になります。今回も多少の透明度の変化はありましたが、雲に邪魔されることなく長時間の撮像をすることが出来ました。
 以下に気が付いた点を以下にコメントします。

・7月27日の報告でGRSの上方のSSTBの領域に、高層に位置する小白斑AWOの「A1」が確認出来る旨を報告したが、その時より「A1」が若干ではあるが前進したようである。

・GRSの前方のSTBは、縞模様と言うよりは小暗斑群が連なっている状態で、GRSの上部及び後方領域とは様相が大きく異なる。

・GRSの前方に伸びているの紐状のSTrBは、やや斜め上方に伸びてSTBに吸収された様な感じに見える。

・GRSの外周(SEBの南組織とSTrBに囲まれた領域)は、前回より若干明るくなった様に感じる。

・GRSの前方のSEBは、上側の南組織の上端部が濃い茶色の紐状でその下部は明るく、中央組織は暗い紐状に見える。その中央組織から下方の北組織領域に暗い櫛状の模様を形成している。また1セット目の「カラ−画像」のGRS前方のSEBの上端部に暗い縁取りのあるリング状の小暗斑が確認出来る。GRS後方のSEBの攪乱領域である「Post-GRS disturbance」の活動は、活発である旨は前回もコメントしたが、3セット目の「カラ−画像」のその領域に輝度の高い小白斑(メタンバント画像でも明るく、上層に存在していると判断できる)が複数確認出来る。その中でSEBの中央にある微小白斑は非常に輝度が高く目立っている。

・前回の報告で、GRSの下方領域のEZ領域のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)の活動が活発である旨を報告したが、GRSの前方のSEBの北組織側からEZ領域に向けて通常とは逆に下方に伸びるフェストーン状の模様が複数確認出来る。

・NEBの南組織の今回撮像できた広い領域の上端部に輝度の高い微小白斑が、複数確認出来る。

・NEBより下方の北組織は、不活発な状況が続いているようだ。

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2023/07/29 UT の木星画像・・・・・・・・・・撮影/菅野清一 氏 (山形県上山市)




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