HOME← 2023/10/24 UT の木星画像


2023/10/24 UT の木星画像




 なかなか天候に恵まれず、実際に木星の画像を取得出来たのは今月に入って2回目になります。
今回も、1セット目のカラ−画像の後からベールの様な薄雲が発生し始め時間経過と共にその濃さが増化した為、2セット目のカラ−画像以降は撮像出来なくなってしまいました。 この時期の当地としては良好な部類のシーイングだったので残念でした。以下に気が付いた点を以下にコメントします。

・1セット目の「カラ−画像」の南極地方(上部領域)に、赤味を帯びた小白斑が確認出来る。「メタンバンド画像」で明るいので上層領域に存在しているものと推測出来る。

・SSTB領域に確認出来る明るい小白斑は、AWO(高気圧性白斑)で「A1」と呼ばれているものである。

・この領域のSTBは、「A1」より前方の経度域に微小暗斑群が連なり、「A1」より後方の経度域には少し大きめの暗斑状の雲が連なっている。

・SEBは、相変わらず活動的である。

・EZ領域も活動的で、複数のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)が確認出来る。

・NEBも活動的で、「体系U315°」付近に楕円形の大きな明部が確認出来る。

・NTBは,相変わらず明化して縞模様として確認出来ない状態が継続しているが、黒く淡い細い模様が確認出来る。前回もコメントとした様に「メタンバンド画像」を見ると、NTBは太い縞模様としてしっかり確認出来る。つまりNTBの上部(高度が高くない領域)に薄い層の明るい雲が存在していることを示している

・この領域のNNTBは、暗い紐状の縞模様として確認出来る。

画像をクリック、再クリックするとフルサイズ画像になります。ブラウザの戻るボタンで戻れます。  (2023/10/27)

2023/10/24 UT の木星画像・・・・・・・・・・撮影/菅野清一 氏 (山形県上山市)



HOME
← 2023/10/24 UT の木星画像


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ Copyright (C) 2017 Seiyukai. All Rights Reserved. ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

星空同人・星遊会