久しぶりに雲に邪魔されることなく長時間の撮像をする事が出来ました。 また、シーイングの方も前回(10月24日)よりも良かった感じで、気分良く撮像する事が出来ました。 今回の木星面は前回よりも前方の経度領域(体系U)になり、3セット目が、前回の1セット目とほぼ同じ領域になります。
以下に気が付いた点をコメントします。
・1セット目の「カラ−画像」のSSTB領域に確認出来る明るい小白斑は、AWO(高気圧性白斑)で「A8」と呼ばれているもので、3セット目の「カラ−画像」に確認出来るものは「A1」と呼ばれているものである。
・今回領域のSTBは、下方側の北組織に微小暗斑がまばらに連なっている。
・今回領域のSEBも活動的である。
・EZ領域のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)は、3セット目の「カラ−画像」の領域と比較し、1セット目、2セット目の領域はおとなしい感じである。
・NEBの南組織(上側)とEZ領域のフェストーンの根本付近に輝度の高い微小白斑(Plumeと呼ばれているもの)が複数確認出来る。(カラ−画像が判り易い)
・1セット目のカラ−画像のNEBの左端側に、「リフト:Rift」と呼ばれている斜めの明るい裂け目が確認出来る。この「リフト」の右側領域のNEBが非常に太い状態にあり、その右側の窪み(下側の北端)付近に長命な白斑である「WSZ」が確認出来る。(WSZは近紫外線画像が判り易い)
・NNTBは、1セット目の「カラ−画像」で、非常に淡い状態であるが、2セット目、3セット目の領域では、黒味を帯びた細い紐状の縞模様として確認出来る。