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2024/08/23 UT の木星画像



 天候とシーイングに恵まれず8月2日以来の報告になってしまいました。
 天気予報の良否にかかわらず、連日ドームと望遠鏡内部の換気ファンは夜間稼働し、目が覚めた時に晴れ間があれば撮像出来る様にしていますが晴れ間がなかなか発生しない状態が続いています。
 今回は久しぶりに大きな晴れ間を見つけましたが、撮像準備中に雲の発生が多くなり、雲の切れ間(淡い薄雲もある状態)を探しながらカラーカメラで4ショットの撮影後、厚い雲に覆われてしまいました。長時間待機したのですが晴れ間は二度と現れず、更には雨も降りだし終了になってしまいました。 そんな訳で今回は、そのなかから2ショット分のみの撮像画像を使用し「De-rotation」処理した粗さの目立つカラー画像1枚のみの報告になります。

 今回の木星は、前回報告の約120°前方経度領域になり、今期初めて「大赤斑GRS」と話題の「南赤道帯攪乱SED」の領域を見る事が出来たのは数少ない収穫です。 以下に気が付いた点をコメントします。

・SSTB領域に確認出来る小白斑AWOは、向かって左側から「A1」、「A2」、「A3」と呼ばれているものである。

・この領域のSTBは、GRSの上方でほとんど確認出来ず、向かって左側は途中から南組織のみになっている。向かって右側も淡く存在感は無い。

・GRSの上辺に沿って淡い気流があり、その前方に紐状のSTrBを形成している。

・GRSは、赤味が目立つが中央の芯は確認出来ない。

・GRSの前方のSEBの上側の南組織は非常に暗い気流で、途中の2ヶ所にSTrB側に突き出た小暗斑状の暗部が確認出来る。

・GRSの前方のSEBの下側の北組織からEZ(赤道帯)に向かってフェストーンの様な青黒い気流の流れが確認出来、これがSED(南赤道帯攪乱)と呼ばれるものである。

・GRSの後方のSEBは、「Post-GRS disturbance」と呼ばれる領域で、その活動は活発で非常に明るい小白斑が複数確認出来る。

・EZ領域には、複数のフェストーン「青黒いヒゲ状の模様」が確認出来、活動が活発である。

・NEBは、この領域でも非常に太く、全領域で拡幅化しているようだ。活動も活発でリフト(Rift)と呼ばれる斜めの裂け目や輝度の高い小白斑なども複数確認出来る。

・NTBは、この領域でも淡い筋が確認出来る程度で、8月2日の画像と同様に消失したままである。

・NNTBは、8月2日の画像と同様にこの領域でも断片的に存在している程度である。


※ 画像はフルサイズです。  (2024/08/31)

2024/08/23 UT の木星画像・・・・・・・・・・撮影/菅野清一 氏 (山形県上山市)



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