|
今回も天気予報は曇りでしたが、AM2時頃に目を覚ますと晴天状態でした。しかしシーイングの方はいまひとつの状態で暫く様子をみましたがあまり変化がないので撮像を開始しました。その結果1セット目の画像はそれなりの画像です。2セットめのカラー画像あたりからシーイングが改善しましたが、近紫外画像の撮像時にはまた悪化してしまいました。ごたごたしているうちにすっかり朝になり、2セット目のメタンバンド画像の撮像は諦めました。今回の木星面は9月1日の画像の後方領域(体系U)で、GRS(大赤斑)の前後の領域になります。観測ドーム内の気温は18℃でじっとしていると寒く防寒具が必要でした。
今回の木星画像から気が付いた点を以下にコメントします。
・1セット目のカラー画像のGRSの上方のSSTB領域の確認出来る小白斑(AWO)は、向かって左側から[A2]と[A3]で、2セット目のカラー画像ではその後方に[A4]と[A5]の合計4個を確認出来る。ほぼ同じ領域を撮像した8月23日のカラー画像と比較するといずれも左方向に前進していることが判る。
・1セット目のカラー画像のGRSの右上に見える黒点は、衛星[エウロパ]の影である。衛星の動きも木星の自転も早いので2セット目のカラー画像ではGRSの真上に変化している。木星画像は複数の撮像画像を木星の自転を考慮した重ね合わせ(De-rotation処理)をしているので、衛星の影は円形ではなく、楕円形や線形になってしまう。(木星と衛星との相対関係で変化する)
・GRSの後方のSEBの「Post-GRS disturbance」と呼ばれる攪乱領域は、その活動は8月23日のカラー画像と同様に活発で非常に明るい小白斑が複数確認出来るが、大きな変化は見られない。
・8月23日のカラー画像のGRSの前方のSEBの下方(北組織)には、EZ(赤道帯)に向かってフェストーンの様な青黒い気流の流れ(SED:南赤道帯攪乱)が確認出来たが、SED(南赤道帯攪乱)が前方方向(向かって左側)に移動した為、今回の1セット目のカラー画像では通常の北縁側が明瞭なベルトになった。(SEBの北組織は、南組織と逆方向の流れになっている)
・EZ領域の活動は相変わらず非常に活発で、大きな複数のフェストーン「青黒いヒゲ状の模様」が確認出来る。
・8月23日のカラー画像のGRSの下方のNEBの北組織の端にあった2個の小白斑が、今回の1セット目のカラー画像では、1個になっており合体したと判断している。
・前述した8月23日のカラー画像のNEBの北組織の端の小白斑の下方のNNTZ領域にも小白斑(NN-WS4)が確認出来るが、今回の1セット目のカラー画像では、その相対位置が少し後方(左側)にズレている。このことから移動速度に差がある事が判る。
|