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天候とシーイングに恵まれず、前回(10/8)の木星画像報告から約1ヶ月ぶりの報告になります。 高層気流予報ではあまり良くなかったのですが、貴重な晴れ間なのでトライしてみました。
ところがAM3時半頃からの準備段階で撮像機材のトラブルが発生し、実際の撮像を開始出来たのはその1時間後で結果的に1セット分(カラー画像/近赤外線画像/近紫外線画像/メタンバンド画像)と2セット目のカラー画像のみの取得になってしまいました。 ちなみに2セット目のカラー画像の撮像時は空が明るくなっており、後の画像処理の際に苦労する事になりました。
久しぶりの木星は視直径が40秒を超えて大きく感じました。 実際のシーイングはこの時期としては良好な部類でしたが、近紫外線画像とメタンバンド画像撮像の時間帯に薄雲や濃い雲の発生とシーイングの劣化に悩まされ、近紫外線画像は少ないショット数でのDerotation処理になってしまいました。
今回の木星面はGRS(大赤斑)の前方領域とGRSが見え始めた領域になります。以下に気が付いた点をコメントします。
・1セット目のカラー画像のSSTB領域に確認出来る小白斑(AWO)は向かって左から「A1」、「A2」、「A3」で、2セット目のカラー画像ではその後方に「A4」、「A5」も確認出来る。
・いずれ画像のSSTB領域の下辺付近の上空を衛星カリストが経過中で、メタンバンド画像ではその本体を明るい輝点として捉えている。メタンバンド画像では、木星大気の上層にあるもの程明るく捉える事が出来るのでGRSやSTB領域の永続白斑BAも明るく見える。 今回の画像でのBAは向かって左側の外周付近に位置しているのでそれほど明るく見えていない。衛星は木星大気の外側なので非常に明るく捉えられる。
・現在の永続白斑BAは、淡いオレンジ色で外周に暗い縁取りがないため、カラー画像や近赤外線画像では判りにくいが、近紫外線画像では薄暗い斑点としてしっかり確認出来る。
・STBは、BAを挟んで両側の全領域に確認出来る。
・GRSは、大赤斑の名称に相応しい赤味の強い状態を維持しておりその中心部に芯は確認出来ない。
・GRSの前方のSTrBは、非常に淡いが細い筋として確認出来る。
・SEBは、しっかりとしたべルトとして活動的で濃化状態を維持している。
・EZ領域には、複数のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)が確認出来、活動が活発である。
・NEBも幅広いベルトを維持している。2セット目のカラー画像のGRSの下方のNEBの下辺(北辺)に確認出来る大型の白斑は、「WSZ」と呼ばれている長命な白斑である。
・NTBは、非常に淡い赤茶色のベルトとして確認出来る。
・NTBの下方(北側)のNTZは、通常であれば明るく見える領域なのにまるでベルトの様に暗化している。
・NNTBは、断片的に存在している。
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