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2025/11/29 UT の木星画像



2025/11/29 UT の木星画像

 前回報告の11月4日以降、何度か木星の撮像を試みているのですが、準備を整え撮像を始めるとなぜか天候が急変し断念に追い込まれています。
 いつも各種の天気予報を確認の上で撮像を計画するのですが、最近の当地の予報精度はなぜか低下しています。  今回は何とか撮像を開始出来、1セット目のカラー画像撮影時はシーイングがあまり良くなかったものの、その後の近赤外線画像の撮像あたりから当地としては良好なシーイングになり気分よく撮像を継続していました。
 しかし2セット目の近赤外線画像の撮像の終盤から急激に薄雲が増加しシーイングの方も悪化し始めました。 それでも木星は確認出来る状態でしたので、その後も他のフイルタ−での撮像を3セット目まで継続しました。 しかし結果的にその後の画像データは物にならず、ハ―ドディスクのゴミの大量生産に励んだ形になりました。 そんな訳で今回の報告は、1.5セット分になりました。 それでも少量ですが最近の木星の様子を実際に取得出来たのは収穫と自己満足しています。  以下に取得した画像から気が付いた点をコメントします。


 ・今回の木星面はGRS(大赤斑)が見える領域になり、上側の南半球は下側の北半球と比較し非常に活動的な状況を維持している事が判る。

 ・1セット目のカラー画像の上部のSSTB領域に存在しているAWOと呼ばれている高気圧性の小白斑は、向かって左側から「A2」、「A3」、「A4」で「A3」と「A4」の間には、永続白斑BAの様に薄赤色の小斑点が2個存在しており、その間に大きな明部も存在している。2セット目のカラー画像では、向かって左側から「A3」、「A4」、「A5」、「A7」の4個のAWOが並んでいる。

 ・1セット目のカラー画像のSSTBの「A2」の左斜め下方の濃いめのSTB領域の先端部には、薄赤色の永続白斑BAが存在しているが、暗い縁取りが無いため判別しにくいが、近紫外線画像では「暗い斑点」として確認出来、メタンバンド画像では「明るい斑点」として確認出来る。(いずれの画像も向かって左端側なので注意しないと判りにくいかも)。

 ・2セット目の各画像では、GRS(大赤斑)を明確に確認出来、内部が均一な赤色でなく複雑な模様な存在していることが判る。特に近赤外画像ではそれが明瞭である。

 ・GRS(大赤斑)の下方のRSbayと呼ばれているSEBの上側の南組織が途切れた状態(chimny:チムニーと呼ばれている)になっている。

 ・GRS(大赤斑)の前方には、短いけれどもSTrBと呼ばれる気流の流れが形成されており、その気流はフックと呼ばれるGRSの後方のSEBからの気流の供給が源になっている。

 ・GRS(大赤斑)の後方のSEBは、非常に太い状態になっており、GRSの右斜め下方の大きな明部や複数の赤味のある斑点が複数存在している様子が近赤外線から確認出来る。

 ・木星の中央のEZ領域には複数のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)が存在しているが、通常は後方に流れる様な形状が殆どだが、この領域のフェストーンは前後にヒゲ状の模様が流れている。

 ・NTB、NNTB共にあまり活動的でない。


撮影/菅野清一 氏 (上山市)

※ 画像をクリック、再クリックするとより大きな画像になります。ブラウザの戻るボタンで戻れます。 (2025/12/03)




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