HOME← 2025/12/28 UT の木星画像


2025/12/28 UT の木星画像



2025/12/28 UT の木星画像

 今月に入ってから何度か撮像を試みていますが、天候の急変やシーイングに恵まれず画像の取得にいたっておりません。
 今後の天気予報から、今回が今年最後の撮像機会のため、日中に観測ドームの屋根の雪を取り除き、鏡筒内やドーム内の外気順応の準備を夕方から実施し、20時頃から撮像体制に入りました。 しかし冬の星座の星々は瞬き、パソコン画面の木星は激しく変形しながら揺れ動き、待機状態になりました。22時頃から少し状態の改善が見られてきたので無理を承知で撮像を開始しました。
 しかし、1セットの最後のメタンバンド画像の撮像あたりから、赤道儀の駆動異常が発生し、結局強制終了になってしまいました。 (最近よく発生しているトラブルです) 終了時のドーム内温度は−4度で、鏡筒の先端部分には霜がびっしり付いていました。

 得られた画像は、シーイングの影響を受け不鮮明で衛星本体やその影が尾を引くような状態で良くありませんが、今年最後の取得画像ですので報告させて頂きます。以下に気が付いた点をコメントします。

 ・カラー画像のSSTB領域には、向かって左側からAWOと呼ばれる小白斑の「A2」と「A3」出来る。近赤外画像では、「A3」の向かって右側に大きな明部があり、その右側に小さなAWO「A4」が確認出来る。

 ・STB領域で「A2」の下の位置に非常に淡い赤色の永続白斑BAが存在しているが、今期は暗い縁取りが無い為目立たない存在になっている。メタンバンド画像では向かって左端側に明るさのある斑点として確認出来る。

 ・STB領域の下方のSEBの向かって左側(体系U300度付近)のSEBの若干上側(STrZ領域)に飛び出した小暗斑が確認出来る。本画像では明瞭でないが外側が暗く中心部が明るいので観測者の間では「STrZの大リング」と呼ばれている。

 ・カラー画像のSEB領域は向かって左側は全体が暗い縞模様だが、向かって右側の下方領域は明るい状態になっている。SEBの明化(淡化)の前兆だろうか?

 ・各画像からSEBの上を衛星エウロパの影と本体が移動して様子が確認出来る(但し、シーイングが良くない為、映像が揺れ動く影響で円形状でなく、尾を引いたり拡散したりしている)

 ・EZ領域には、複数のフェストーン(青黒いヒゲ状の模様)が存在している様子が近赤外線画像から確認出来る。

 ・NEBは、10月頃と比較するとその太さが明らかに細くなり、狭幅化が進行していると言える。

 ・NTB、NNTB領域に大きな変化は見られない。


撮影/菅野清一 氏 (上山市)

※ 画像をクリック、再クリックするとより大きな画像になります。ブラウザの戻るボタンで戻れます。 (2025/12/31)




HOME
← 2025/12/28 UT の木星画像


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ Copyright (C) 2017 Seiyukai. All Rights Reserved. ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆